ボクシング・山根明前会長「“殺すぞ”と、背中に銃口を突きつけられた」120分インタビュー (2/3ページ)

日刊大衆

結局、話は平行線のまま、その日の会食は終わりました」

 そして、『日本ボクシングを再興する会』が山根氏及び連盟を告発したのは7月31日のこと。内田氏が自身の“地位”“肩書き”と交換条件にしていた内容が、ようやく明らかになる。

「内田氏は宮崎で不動産関連やキャバクラ運営などのビジネスで財を成した男です。人は金を持って時間に余裕ができると、最後は肩書きを求めるようになる。内田氏は今年の3月に執行猶予が切れたところでしたからね。いよいよ大々的に表に出ていけるというタイミングだったんでしょう。

 もともと、『日本ボクシングを再興する会』も、当初の会長は内田氏でした。逮捕歴などが表に出ると不利になると思ったのか、途中で鶴木氏(良夫/日本ボクシング連盟新副会長)に交代してるんです。

 そもそもね、これまでの伝統から言ったら、近大のOB会にしろ、連盟にしろ、長年貢献してきた人間が60代になって、ようやく長の座に就いてきたんです。実績もない40代の人間が突然、なれるもんじゃあない。会食の際には、自分はJOCをはじめ、内閣府やマスコミ関係者にも顔が効くと豪語してましたけど、連盟の会長っていうのは、世界(国際ボクシング協会/AIBA)と戦っていけないとダメですからね」

 取材当日、ボクシング関係者が山根氏に対する誤解を解きたいと同席した。彼によれば、「山根会長が革張り椅子やおもてなし品を要求したことはなく、会場でも水しか口にしていなかった」という。あくまで周囲の忖度にすぎなかったことが、大げさに取り沙汰さこわもてれる。そこに強面な見た目も相まって、“山根独裁論”は加速していったのだろう。

「私はね、連盟の会長職という立場で、給料は一切取ってないんですよ。むしろ、AIBA関係者らが日本に来たときなんて、私の妻の店で無料で接待して、協会の金は一切使っていない。私の生活も、息子と妻に支えてもらってるんです。おかげで、莫大な金をアマボクシング界のために使ってきましたよ。

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