嘘発見器は嘘だった!?ポリグラフ検査器はまったく嘘を暴けていない。その真実と歴史について。 (2/4ページ)
たとえば1987年、確定しているだけでも49人を殺害した連続殺人鬼ゲイリー・リッジウェイが嘘発見器の検査をパスし、判決が20年近く遅れることになった。
・嘘発見器の仕組み

基本的な仕組みは100年近くも前に考案され、今にいたるまでほとんど変わっていない。
嘘発見器は、心拍数、呼吸量、皮膚電気の反応をモニターする。手首のバンドで血圧と心拍数を計測。胸の周りに巻かれるゴムチューブで肺の呼吸を、指を乗せるプレートの部分で皮膚から出る汗を調べる。
ハダースフィールド大学の法心理学者ジョン・シノットによれば、それらは正確に計測されているという。
しかしその身体的なデータを心理的な分析に使うのは飛躍である――ゆえに失敗する。嘘発見器はきちんと設計された通りにデータを計測しているのだ。
だからと言って、それによって嘘の検出にはつながらない。
シノットらによる2015年の研究は、嘘発見器で嘘を発見しようした場合、その精度はたまたま当たったという程度とほとんど変わらないという、不都合な真実を突きつけている。