樹木希林さんが残した「5つの言葉」 (1/2ページ)

日刊大衆

樹木希林さんが残した「5つの言葉」

 2018年9月15日に75歳で逝去した女優の樹木希林さんの葬儀が、9月30日に行われた。それに先立つこと4日、9月26日に放送された『NHKスペシャル「“樹木希林”を生きる」』が話題になっている。

 同番組は、2017年6月から1年間、NHKの木寺一孝ディレクターが樹木希林さんに密着したもの。これまでそうした取材は許可してこなかった希林さんの、いわば最後のドキュメンタリーだ。

 プロデューサーと露骨にギャラ交渉をし「安いなー」と嘆く姿、仕事現場まで自分ひとりでトヨタ・オリジンを運転し、車内でインタビューに応じる姿など貴重な映像ばかりだが、その中で希林さんが語っていた印象深い言葉をいくつかご紹介したい。

■「仕事をするために人間やってるわけじゃないからね」

 なんか偉そうだけどね、と前置きをしてから述べた一言。その後、

■「世の中に対しての怒りじゃなく、自分に対しての不満とかそういうものがあって、自分を壊していくという必要があるかもね。だから役の努力っていうより、生きていくことの努力はあるかもしれないね」

 と、役者という仕事への構えを述べた。

■「向かい合っているともめるから、向こうを向いて両方が同じ方向に向かっていく」

 妻と向き合ってこなかった、というディレクターの言葉に対する言葉。内田裕也さんの妻としての希林さんの言葉、と考えると非常に深い。

■「なってるなってる、いいねえ、このシワが。私、こういうの好きなんだけど(自分の口の脇を持ち上げるようにしながら)みんなあんまり好きじゃないみたいね。のばそうとするけどさ、せっかくできたシワだからさ、もったいないんじゃない」

 映画『モリのいる場所』(2018年5月公開)の撮影現場の縁側で、小さな手鏡を取り出し、自分の顔を確認しながらの言葉。

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