日本で最初に罰を受けたのは日の光を奪ったスサノオ?串刺、糞戸、死膚断…古代の罪を紹介 (2/3ページ)

Japaaan

Wikipediaより『須佐之男命』歌川国芳作

古代の罪 《天津罪》

スサノオはアマテラスが大嘗祭という大事な神事を行う神殿で糞をまきちらし、アマテラスの田の畦に串を打ち、天斑駒(あまのふちこま)という立派な馬の皮をむいて織物小屋に投げ込みます。そのとき、織おり女はその勢いで機織り機の部品で女陰をつき死んでしまいます。

下記の天津罪のなかで該当する行為は「串刺」「生剝」「糞戸」ですね。それにしてもスサノオ、やりすぎです。

畔放(あはなち)…水田の口を破壊して水を放出させ苗を枯らしたり、逆に水を流入させて、畔を壊すこと。スサノオも高天原で行った行為です。 溝埋(みぞうめ)…水田に水を引くために設けた溝を埋めて妨害すること 樋放(ひはなち)…水田に水を引くために設けた管を壊し妨害すること 頻播(しきまき)…他の人が種を蒔いた所に重ねて種を蒔いて作物の生長を妨げること 串刺(くしさし)…水田にたくさん串(杭?)を挿して妨害すること 生剥(いきはぎ)…馬の皮を生きながら剥ぐことと 逆剥(さかはぎ)…馬の皮を尻の方から剥ぐことと 糞戸(くそへ)…糞尿を人家や田畑に塗りつけること

羅列してみると、ほぼ農耕や家畜に対する行為ですね。稲作の妨害がどれほど大きな罪だったかがわかります。

《国津罪》 生膚断(いきはだたち)…生きている人の肌に傷をつけることで、傷害罪に相当します 死膚断(しにはだたち) … 死んだ人の肌に傷をつけることで、死体損壊罪に相当します 白人(しらひと)…白斑病にかかること。こういった病気にかかるのは罪を犯したからだという考えから。
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