役に立たない「リサーチ」と「データ分析」はなぜ生まれるのか? (4/4ページ)
――それはどのようなズレでしょうか。
中野:身近な例で言えば、従業員満足度の調査を行ったとします。従業員からはさまざまな意見が出ますが、だいたい賃金や労働時間に不満が集中するんですね。でも、それはリサーチせずとも分かっていることでもありますから、そこにフォーカスして報告されても発見が無い新しいアクションや意思決定に繋がりません。
たとえば意思決定者が、より収益を上げるためにエース人材たちがベストな環境で働けることを大事だと考えているとします。すると、そういう人材の悩みや不満が深く分析されていて欲しいわけです。
リサーチやデータ分析は必ず何らかのビジネス解決を目的としており、その解決には必ず意志決定者がいます。その意思決定者の「知りたいこと・解決したいこと」を目的に設定できないと、「賃金や労働時間に不満があります」という浅い報告になってしまうのです。
(認識のズレをなくすためには? 後編に続く)