メス×メス、オス×オス。同性のマウスカップルから赤ちゃんを誕生させることに成功(中国) (4/5ページ)
先述した2004年の研究は、未成熟なマウスの卵子が、ゲノム刷り込み遺伝子の点で精子に近い性質を持っていることを利用している。
マウスの子供を誕生させるために使われた2つの卵子のうち1つは未成熟なもので、そのゲノム刷り込み遺伝子に手を加えて、オスの染色体を組み合わせたときと同じように遺伝子のスイッチが入るようにした。
・ES細胞を使用し、ゲノム刷り込みに関係する遺伝子を削除
今回の中国科学院のチームが試したのは、また別の手法である。この研究では、ES細胞が使われた。
ES細胞には卵子や精子と同じように、マウスの子供を成長させるために必要な遺伝情報が半分だけ入っているが、それを同性のマウスの遺伝子と組み合わせてもゲノム刷り込みの影響でやはりきちんと成長しない。
そこで研究チームは、性別に特有のゲノム刷り込みに関係する遺伝子を削除した(メスで3つ、オスで7つ)。
それから、それらの細胞の核を卵子か精子に移植する。これによって、両親は同性同士なのにきちんと健康なマウスを誕生させることに成功した。

・メス同士の子は健康に成長
残念なことに、父親2匹から生まれたマウスは48時間で死んでしまった。だが母親2匹から生まれ子はきちんと大人になった。
しかもその子は、オスとの間に自分の子供を授かることまでできた。
父親同士の子供も、もっと遺伝子の編集を行えば、より健康な子に生まれてこれる可能性があるという。