ピーター“ラピース”・ラブスカフニの律儀すぎる談話。 (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

 国内最高峰トップリーグの今季のオフィシャルファンブックでの紹介文には、「紳士といえばこの人」とある。確かに所属のクボタのスタッフも、口を揃えてこの人の勤勉さを語る。南アフリカから来日して3年目を迎えるピーター“ラピース”・ラブスカフニは、プレーと同時に人柄でチームを引っ張る。

 

 こちらも南アフリカ出身で就任3季目となるフラン・ルディケ ヘッドコーチのもと、「全員が目標、何をすべきかを明確にして、それを達成するために一生懸命、取り組んでいます」とラブスカフニ。チーム状態を問う記者に、透き通ったメッセージを伝える。

 身長189センチ、体重105キロの29歳。南アフリカのチーターズ、ブルズの一員として国際リーグのスーパーラグビーを経験してきた。FLとして相手をつかみ上げる、ひざ下に突き刺さるなどその場に応じたタックルを繰り出し、密集におけるボール奪取でも光る。

 この国でも成果を残し、今季は日本のサンウルブズに入りスーパーラグビーへ挑んだ。契約の都合上4月までの在籍に終わったが、クラブを離れる直前のニュージーランド遠征では2戦続けてゲーム主将を張った。選手として持ち味を発揮したのはもちろん、前向きな声掛けと若手の自主練習のサポートでも光った。実は開幕前から、チームの関係者は「彼を主将にすべきだった」と漏らしていた。

 20歳以下南アフリカ代表への選出、南アフリカ代表のツアーメンバー入りの経験を持つラブスカフニ。もっともテストマッチは未経験とあって、規定上は国内居住3年以上の経過で日本代表入りの資格を得られそう。そのため現在は、日本協会が選ぶ「ワールドカップトレーニングスコッド」に名を連ねている。薫田真広・強化委員長は「二重、三重のチェックが必要」と資格取得可否について慎重を期するも、当の本人は来年のワールドカップ日本大会への出場を望んでいる。

「もちろん、可能であれば日本代表を狙いたいです。ただ、それをするためには非常に激しい競争に挑まなければなりません。スコッドに選ばれた時点で栄誉なこと。というのは、ここに至るまでのたくさんの競争があり、スコッドに入れなかった選手もいるからです。

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