サッカー日本代表・南野、大ブレイクの秘密は「瞑想」! 仕事のスキルを高める瞑想法を話題の禅僧が教えます (2/3ページ)
なぜ瞑想をするだけで、こんなにメリットがあるのか? その理由を松原さんは、「泥水の入ったコップ」を例にして、こんな解説をしています。
■瞑想とは「泥水の入ったコップ」を静かに置く行為イメージしてみてください。
たとえば、透明なコップに水と土を入れて、箸でぐるぐるかき混ぜてみます。
透明度が失われ、泥水になります。このかき混ぜられた泥水こそ、私たちのふだんの心の状態。
このコップを静かに机に置いてみます。すると少しずつ波は静まり、土と水が分離していきます。
そして、土の中にも、枯れ葉や虫などがいることに気づけます。
松原さんいわく、瞑想とは「コップを静かに置くこと(心を整えること)」であり、「枯れ葉や虫に気づくこと(心の視野を広げること)」だそうです。
混乱していた心が整うと、ムダな心配事が消えていき、冷静さ、集中力がアップします。また、心の視野が広がると、余裕が生まれ、周りが見えるようになります。すると、自然とリーダーシップが高まり、生産性もアップしていくのです。
瞑想の効果は、脳科学の世界でも証明されているというから驚きです。
脳の前頭前野が活性化することで集中力がアップし、扁頭体が抑制されることで冷静さを維持できると言われています。
そうはいっても、毎日瞑想する時間をとるのは難しい人もいるでしょう。
そこで松原さんは、『心配事がスッと消える禅の習慣』などで、生活の中で気軽に実践できる瞑想法を紹介しています。
世界一カンタンな瞑想が「深呼吸」。1回の呼吸は15秒ほど。「ひとー」で鼻から息を吸い、「つ」で鼻から息を吐く。吐くときに、しっかりと吐ききることがポイント。2~3分続けるのがベストだが、1回の深呼吸でも瞑想効果は十分にある。
②歩く瞑想部屋の中でも外出中でも。足に意識を集中して歩く。