日本のモノづくり現場で求められる「FOA」という考え方とは? (2/3ページ)

新刊JP

結果、加工された金属棒は長さ7.53cmになったが、これは良品基準7.50±0.02cmを上回っていたため、不良品となった」といったものが「事実情報」だ。
事実情報は、設計情報の良い流れを作るにあたって極めて重要である。
そして、その情報は局所的な「現場のコトバ」を使って伝達・共有される。「現場のコトバ」が、各工場などの現場単位や経営で重要視されるKPIとズレてくると、全体のオペレーションに支障が生まれる。
そこで、無数にある現場のデータを「事実情報」という統一的な枠組みで切り出すアプローチが必要になる。これが「FOA」の基本的な概念だ。

■「ファウンテイン方式」によるシステム構築

ものづくり現場においては、すでに多くの現場でFA(Factory Automation)システムやITシステム化が進み、定型業務領域を中心に飛躍的な進歩が遂げられている。

定型業務を支えるシステム領域は、ものづくり現場における「規則的な変化を捉えて、特定の目的・仕様・ユーザニーズに沿ってシステム化の要件を定義し、システム化してきた領域」のことを指す。
たとえば、製造業におけるERP、 CAD、CAM、Scheduler、BOMや、現場管理などのシステムはこれに当たる。

これに対して、「事実情報システム」が捉える情報の領域は、従来のITシステムが捉えている情報領域よりもさらに“現場に近い”生の情報を取り扱う。実は、いままでこの“現場に近い”生の情報を有効活用する明確な手段や方法論が整理されていなかったと著者は指摘する。

IoT領域の現場系ITシステムにユーザが期待する要件は、以下の3つだ。

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