日本のモノづくり現場で求められる「FOA」という考え方とは? (3/3ページ)

新刊JP

1. 必要なところからスモールスタートし、短期間で容易にシステム設計・開発ができること
2. 臨機応変な現場活動の中で、ユーザ指向に基づいて自在にシステムを操れること
3. 現場の小刻みな変化や現場のニーズを、即座にアドオン対応できるシステムであること

この要件を満たす「多様なデータ取得機能」、「現場のさまざまなデータを統合したフレームであらわされる“意味ありメッセージ”の生成機能」、「メッセージ共有機能」という3つの機能を有するのが、著者の提唱するFOAシステム(事実情報システム)だ。

従来のシステム構築アプローチは、IT化の対象となる全体を設計し、要件定義をしっかり作り上げ、 それに基づきデータを集めて構造化し、個別のアプリケーションやソリュー ションを設計していくというアプローチだった。この開発方式はウォーターフォール方式と呼ばれ、システムの種類を問わず定着している。
その方式では、要件定義がポイントになる。合目的的な機能要件の定義が優先され、現場では意味のある事実情報であっても機能要件に直接関係しないとみなされた情報は欠落していく傾向がある。

明確な要件定義から始まるウォーターフォール方式のアプローチに対し、FOAシステムはユーザの現場活動が必要とする事実情報を、現場データから作り出すというアプローチ――「ファウンテイン方式」をとる。

詳細は本書をご一読いただきたいが、「ファウンテイン方式」ではかなり短期な構築が期待できるという。生産や生産技術に携わるエンジニアや経営幹部、IT部門でIoT領域を担当する人間ならば大いに参考になる一冊だ。

(新刊JP編集部)

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