心地よく毎日を過ごすためにすべきこと 「もやもや」の整理術を松尾たいこさんに聞く(前) (3/4ページ)
そこで初めて、自分が好きなものはなんだろう、絵があるじゃんと思いまして、ちょっと1年間くらいは頑張ってみようと思って東京に出てきて勉強を始めたんですね。
――そこからプロへの道を歩むわけですね。松尾:ただ、プロになれるとは思っていなくて、1年頑張ったら広島に戻って自分のやりたいことに近い仕事をしようと考えていたんですが、東京に出てきたらイラストレーターを目指していたり、実際にそれを職業にしている人がいて。広島にいた頃はすごく特別な仕事に見えていたんですが、東京に出てきたら「自分もなれるかも」と思ったんですよね。

松尾:そうだと思います。特に女性だと年齢を重ねることが怖いと思うでしょうし、当時は「若い方がいいよね」と言われることも多かったんです。でも、東京に出てきて、絵を勉強する学校に入って10歳以上も若い子たちに囲まれていたけれど、年齢関係なく仲良くできる感じがあったから、年齢的な心の足かせはそこで取れましたね。
それで、いろいろな人から描いた絵をほめられて自信をつける中で、夫との出会いがあって「すごく良い絵が描けるんだから、他はできなくてもいいじゃん」って言われたんです。
――その夫というのが、ジャーナリストの佐々木俊尚さんですね。松尾:そうです。私はその頃体が弱くて、朝はやく起きられなかったり、掃除や洗濯ができなかったんですけど、それができる人はたくさんいるわけで、できるように努力するのではなくて、できる人に任せてしまって、自分は自分のできることを頑張ったほうがいいんじゃないのと言われたんです。