心地よく毎日を過ごすためにすべきこと 「もやもや」の整理術を松尾たいこさんに聞く(前) (2/4ページ)

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でもすぐに忘れちゃうから、次の日また朝になって「このスリッパ、あんまり足に合わないな~」と思ったりしちゃう。そこで「もしかして」と思ってスリッパを変えてみたら、1日の始まりが違うんですよ。すごく気持ちいい。そういうふうに少しずつ気付いていった感じですね。

――以前はそうではなかったんですね。

松尾:そうですね。前はファッション以外はどうでもいいと思っていたくらい、ファッション関係にお金をかけていたので、他のところまで目がいかなかったんです。でも、だんだんファッション以外で自分の居心地を良くするものを取り入れることが大切だということに気付いていって、それからですね。小さな「もやもや」に目を向けるようになったのは。

■「自分のできる部分に目を向けられるようになった」その転機 ――松尾さんは32歳でそれまで勤めていた会社をやめて上京されて、フリーのイラストレーターへの道を歩みます。私は今34歳ですが、30代に入ってから「人生の大きな決断はできない」と思ってしまうのですが。

松尾:そうだと思います。確かに私も32歳のときには「遅いんじゃないか」と思っていました。でも、まだ34歳でしょ? 10年後、44歳になったら「あの頃は若かったな」って思いますよ。

20歳で短大を卒業して、広島の大きな会社に入ってお給料も良かったし、お休みもいっぱいあって居心地は良かったんです。だけど、なんとなく「自分の居場所はここじゃないな」と思っていて、やりがいをあまり感じられなかったんですよね。

――20代の頃に会社をやめようと思ったことは?

松尾:25歳の頃に一度ありました。でも、その時点ですでに「この年齢で新しいことをするのは遅いよね」って思っていたんですよね。

32歳でやめたきっかけになったのは、尊敬していた男性社員が退職されたことです。技術系の仕事だったので、男性社会だし自分のロールモデルになるような女性の先輩もいなくて、男性の先輩が「この会社で将来こうなりたいと思う人がいない」と言ってやめていって、私もそうだなと思ったんです。

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