心地よく毎日を過ごすためにすべきこと 「もやもや」の整理術を松尾たいこさんに聞く(前) (4/4ページ)
あれもこれもってやると集中力も続かないし、気も散っちゃうから全部が中途半端になりがちなんですが、できることにフォーカスしていれば自信も出てくるから、他の事も自然とがんばろうという気持ちになるんですよね。
■小さな「もやもや」を解消するために「楽しくする工夫」をしよう ――「やらなきゃ」と思うと、どんどん「もやもや」が積み重なっていきますよね。松尾:この本でも書かせてもらいましたけど、完璧を目指さないというのは大事だと思います。だって、家の中なんて誰かに見られているわけでもないし、片づけないといけない期限が決まっているわけでもないですよね。なので、ほどほどに考えて、「今はとりあえずこれで」というところで手を打つのも大事だと思います。
あとは、自分で掃除が楽しくなるちょっとした工夫を入れるのもいいですね。例えばトイレ掃除は、私すごく簡素化しているんです。毎朝、洗濯物を洗濯機に放り込んだあとにトイレに行って、ハッカ油が入ったミントの香りがするスプレーをシュシュッとかけて、トイレットペーパーでさっと拭くだけなんですけど、1分もかからないんです。見た目もきれいだし、香りも良いですよ。
――習慣化されていると本にも書かれていますよね。まさに朝のルーティンというか。松尾:これもケミカルな香りのする洗剤を使っていたら、続いていなかったと思います。ミントの良い香りだからこそ。こういうちょっとした工夫で面倒だった家事がかなり変わるんですよ。
――その習慣化が難しいという声もあると思います。松尾:私も片づけ術の本とかはすごく好きでよく読むんですけど、なんで続かないんだろうと思ったときにマインドがそこに行ってないっていうことが多いと思うんですよね。
ダイエットと一緒で、トレーナーさんがついて頑張ってハードなトレーニングと食事制限を重ねていけば痩せるけど、口がジャンクなものを覚えていたらすぐに戻っちゃうと思います。
私自身昔はジャンクなものが好きで、今でも食べようと思ったら食べるけれど、一口二口で満足しちゃうようになりました。ファスティング(断食)の施設に十数年前に行ってから継続的に行くようにしているんですが、だんだんと口が体に良いものを美味しく食べられるようになってきたというか。
結局、自分が気持ちいいと思わないことは続かないんですよね。だから「片づけをしなきゃ」「完璧にこなさなきゃ」と思わず、自分を苦しめる小さな「もやもや」を取り除いてまずは自分の心を心地よくするということが大事だと思います。
(後編に続く)