隻眼の猫、トラックの下に潜り込んで370キロの旅。無事保護され飼い主の元へ(イギリス)
今月半ばイギリスで物流トラックの下に潜り込んだまま370kmも移動した猫のニュースが話題になっている。
幸いにも無傷だったこの猫はルーシーという片方の目が見えない隻眼の飼い猫で、心優しい作業員のにより保護された。
ちょうどその頃、飼い主は、愛猫の長すぎる外出を不安に思い、フェイスブックで目撃情報の提供を呼びかけを始めていた。
旧式のマイクロチップだった為、なかなか特定できなかったが、フェイスブックの情報も頼り、ついに飼い主につながった。連絡を受けた飼い主は、ルーシーの現在地を知ってびっくり!ずいぶん遠くに旅したものだ。
いつものお出かけのつもりが、イギリスを横断するほどの長旅となったルーシーの物語をお伝えしよう。
・トラックの下で見つかり保護された隻眼の猫
ルーシーは今年10月14日の日曜、イギリスのある物流センターに到着したトラックの下で見つかった。
ドライバーは、前日にイギリスの東海岸のハル市付近を出発。およそ370kmの距離を夜通し走り、イギリス西部の端にあるブリストル市の物流センターに着いたばかりだった。

image credit:Dan Cartwright
第一発見者は従業員のダン・カートライトさん。彼は、途中で動物をひいたかも…というドライバーの話を聞いてトラックを調べたところルーシーを発見。
だが発見時、気を失っていたのか全く動かなかったため、すでに息絶えているかもしれないと思ったそうだ。
「最初はもう手遅れかと思ったけど、急に頭を上げたから大急ぎで動物福祉施設に連絡したんだよ」と語るダンさん。
心優しいダンさんは、混乱しているルーシーの捕獲は無理だったが、彼が逃げないよう見張りをかって出て、スタッフが到着するまでの数時間ずっと待機。
その後、網持ったスタッフを見たルーシーは逃走しかけたが「お腹減ってるだろう?」と、ダンさんがちらつかせたハムの欠片に引き寄せられ捕獲に成功。1時間以上もかかって身柄を確保できた。
・マイクロチップの位置情報をもとに飼い主探しへ
幸いなことにルーシーは体内に旧式のマイクロチップがあったため、これまでの位置情報がある程度把握できた。

image credit:RSPCA/SWNS.com
その情報からルーシーが最近ハル市とブリストル市にいたのがわかった。しかしそのチップは古すぎて、ルーシーの自宅情報やどこでトラックに乗りこんだかなどはわからなかった。
そこでダンさんが、フェイスブックのペット用迷子ネットワークにアクセス。最初はブリストル市、それからハル市で該当する届け出を探し始めた。
・帰りが遅すぎる!飼い主はフェイスブックでルーシー探し
その頃、飼い主のポール・スミスさんは不安を募らせていた。ハル市の郊外に暮らす彼はルーシーの長期不在を心配し、フェイスブックで呼びかけを始めた。
ルーシーはふらりと出て2日間ほど姿を見せないことがよくあった。だが今回は金曜から3日経っても帰らないため、もはやただ事ではない気がしていた。
ルーシーは片方の目が不自由なオス猫だが、スミスさんはもちろん、名付け親で今は故人となったスミスさんの母親にもとても可愛がられた猫だった。

image credit:Paul Smith
「いやオスだし。ルーシーなんておかしいよ!」とスミスさんがと言っても「この子はメスよ」と譲らなかった母親。そのうちルーシーもその名になじんでしまったので、そのままになっているのだ。
そうこうするうち、ダメ元でフェイスブックに乗せたルーシーの写真を見た友人が、ブリストル市にいるらしいよ、と教えてくれた。
それを聞いたスミスさん、初めはあまりの遠さに「いやいやいや、さすがにそれはない!」と思ったものの、何度か見るうちに本猫だと確信。
ご近所の庭じゃなかったのか…?と驚くと同時に、無事で良かった!と大喜び。マイクロチップがあって本当に良かった、としみじみ思ったそうだ。
・奇跡の猫と評判に!スミスさんとの再会計画も進行中
詳しい経緯は不明だが、とにかくルーシーは12日にスミスさんの家を出て数十km離れたハル市あたりに行っていたようだ。
その時に発車するトラックの下にたどり着いて休んでいたのか、そのままイギリスを横断するはめになったらしい。
思わぬ長旅をどうにか凌ぎ、親切な人の協力で家に戻ることになったルーシーはネット上でも奇跡の猫と評判に。
彼は現在ブリストルの動物救助施設にいるが、もうすぐ飼い主のスミスさんと再会できるという。
References: timesnownewsなど /written by D/ edited by parumo