心地よく毎日を過ごすためにすべきこと 「もやもや」の整理術を松尾たいこさんに聞く(後) (2/5ページ)
松尾:身の回りの「もやもや」がなくなってくると、心に余裕が生まれるじゃないですか。そうなると人間関係でも適切な距離を保てるようになるんですよね。周囲の人たちの些細な反応や心ないひと言にも動揺しないような打たれ強さが身につくというか。
――とはいえ、嫌いな人と会わないといけないことは必ずあると思います。その「もやもや」をどう発散すればいいのでしょうか。松尾:例えば相手に心の中で小さな呪いをかけたり、変な川柳の一句を詠んだりします(笑)。本にも書きましたけど、「鼻毛が肩まで伸びますように」って呪うんです。それを想像してみると、面白くなっちゃう。気がまぎれるし、楽しくなります。
あとはまるで価値観が違う人に会ったときは「この人は宇宙人かも」と思うとか。価値観って合わない人はまるで合わないし、どちらが正しいというわけでもないじゃないですか。そうやって発散しますね。
――例えば毎日一緒にいる夫婦の関係になると、家事や子育てなどで相手のやり方につい口出しをしてしまう人も多いと思うんですね。本書では「人のやり方には口出ししない」とありましたが、これは難しいのでは?松尾:私たちは夫婦二人暮らしで、お互いフリーランスなんですが、自分がやりたい場所だけを担当している感じです。ゴミ出しは夫がしていますけれど、私が「やってね」と言ったわけではなく、彼がゴミが溜まっているのが嫌いだから率先してやっているという感じで。
――どっちもやりたくないという家事があったとしたら?松尾:どっちもやりたくないこと…。お金関係のことですかね(笑)。それはもう税理士さんに頼んだりして、両方やらないように工夫をします。
以前は私の体が弱かったこともあって、夫もそこまで余裕がなかったので掃除と洗濯を外注していたんです。でもその後ワンフロアの家に引っ越して、私も元気になったので家事をするようになりました。だからその時々でやり方を変えていくことが大事で、可能であれば人の手を借りるなどして、自分たちだけで解決しないという姿勢は持っておいていいと思いますね。