誰もやらなかった広島カープ「脱常識メソッド」(1)唯一の市民球団という強み (2/2ページ)

アサ芸プラス

野球ファンならば、06年に当時のマーティ・ブラウン監督(55)が審判に抗議するさまをプリントした「ベース投げTシャツ」を覚えているだろう。迫氏は、この伝説のTシャツに広島の球団としての経営哲学がある、と言及する。

「私はかつてマツダに勤務していて、若かりし頃から松田元オーナー(67)とも知己があり、近年も、なにかとお会いする機会があるのですが、『本来なら“やってはいけないこと”を思い切ってやる。“言ってはいけないこと”を思い切って言う。そのあたりにヒット商品を作るコツがあると思っている』と聞いたことがあります。カープはその後もユニークなTシャツを何種類も世に出していますが、アイデアをすぐに形にするために、みずからTシャツ工場まで所有しているんですよ」

 工場があるから、「サヨナラヒットTシャツ」といった記念グッズもすぐさま販売でき、それらは全て“即完売”だ。今やカープグッズは“カープ女子”を例に出すまでもなく全国的な人気だが、リスクを恐れずにおもしろいものを作ろうとする発想と、時代のトレンドを読む力、迅速な行動力がブームを作り上げたということだ。なお、現在、年間で発売される「新カープグッズ」は、約800~1000種類にも上るという。

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