「死ぬほど怖い」と言うが、人は恐怖で死ぬことがあるのか?答えはイエス。 (2/3ページ)

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 これは脅威が過ぎ去るまで緊張を維持するためのものなのだが、あまりにも多くのカルシウムが流れ込んだり、これに敏感な体質だったりすると、心臓が正常に鼓動しなくなってしまうのだ。

 血液が足りなくなれば、心室細動が生じる。心臓は定期的な電気信号によって鼓動しているが、心室細動では、この電気信号がうまく伝わっておらず、無秩序に収縮している状態である。

 そのため、電気ショックなどで除細動してやらなければ、血圧が急低下し、最後は人を死に至らしめる。


・恐怖が死因とみなされることはあるのか?

 こうした仕組みの存在と、現実の記録にはかなり食い違いがある。たとえばアメリカ人で検視の結果、死因が”恐怖”と診断された例は、仮にあったとしても少数だろう。

 だが、感情に由来する心臓発作にはある特徴がある――健康だったはずの人が強烈な感情を味わって急死した場合、血管の閉塞が見当たらないのだ。

 心疾患を抱える患者とは違って、恐怖に怯えた人体には血液が正常に流れている。ところが、心臓が石灰化してまったせいでそうできなくなる。


・恐怖が死を呼び起こす「バスカヴィル効果」

 恐怖とストレスは未だそれほど理解が進んでいない。

 実験は不可能も同然で、心理状態が肉体の結果につながることを証明するのは困難だ。それでも研究はコツコツと続けられている。

 たとえば2001年、カリフォルニア大学サンディエゴ校の調査で、日系、中国系のアメリカ人で心臓に慢性的な疾患をもっている人が、4日に亡くなる確率が他の日よりも50%も高くなるという研究が発表された。
 
 これは日本語、中国語の「4(四)」が「死」と同じ音であることから、死を連想したことで、健康状態に影響をもたらした可能性もある。

 研究者はこの現象に「バスカヴィル効果」という名を提案している。
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