「死ぬほど怖い」と言うが、人は恐怖で死ぬことがあるのか?答えはイエス。 (1/3ページ)
死に方にはいろいろある。感染症だってあるし、過労死だってある。事故でばらばらになって死ぬかもしれないし、変な毒キノコにあたって死ぬかもしれない。我々の最後にはさまざまな死に方のいずれかがランダムに与えられる。
お化けが徘徊するハロウィンは過ぎてしまったが、だからといって死が遠ざかるわけではない。死は誰にとっても恐ろしい――その恐怖は文字通り死ぬほどだ。
では実際に、人は恐怖が原因で死ぬことはあるのか?
その答えはイエスである。
・恐怖が体に及ぼす反応
ひとたび恐怖の引き金が引かれてしまうと、それは人体のすみずみに駆け巡る。まずは脳だ。へんとう体は恐怖刺激を感知する役割を担っており、神経系にある反応を起こす。すると視床下部が血流にストレスホルモンのコルチゾールとアドレナリンを流す。
これによって心拍数が上昇し、肺が膨らむことで、より多くの酸素を取り入れられるようにする。
突如とした生死にかかわるような作用を検出した消化器系は、収縮し、中身を吐き出す。また筋肉にもリソースが送られ、闘争・逃走反応に備える。
この化学反応の連鎖は、危険な状況から逃げ出すための備えで、大昔から人類を助けてきた。だが、いい面があれば悪い面もあるのが世の常だ。
これは特にアドレナリンについて言える。このホルモンであり神経伝達物質でもある化学物質は、過度に使用すると心臓に重篤なダメージを与えることがある
――それが致命的にすらなるほどだ。

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・アドレナリンの増加が心臓に影響、場合によっては死ぬことも
アドレナリンは大量にカルシウムが放出させる。すると、それが胸腔内に流れ込み、心臓の筋肉を硬直化させてしまう。