イングランド、薄氷の勝利。トゥイッケナムで南アフリカに競り勝つ。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

 対する南アフリカのラシー・エラスマス監督は、試合終了直前のプレーで、ファレルがCTBアンドレ・エスターハイゼンに放った、ボーダーライン上とも言える危険なタックルについて聞かれ、「あれがペナルティにならないなら、我々もやるべきだ。非常に有効なタックルだった」と皮肉を込めたコメントを発した。

 ちなみにこのファレルのタックル(腕でバインドせず、激しく肩を当てて相手を倒し、そのこぼれ球をイングランドの選手が蹴り出して試合終了)は、現地のオンラインメディアでも早速大きな議論を呼んだ。

 このタックルについては、試合終了の笛が一旦吹かれた後にTMOに判定が委ねられた。レフリーがファレルを呼んで話した結果、ペナルティではないとの判定となった。

 ファレル自身はレフリーとの会話について聞かれると、「腕をバインドしようとしたかと聞かれたので、もちろんその意図はあった、と答えたよ」とクールな姿勢を保った。

 ボール支配率では59%対41%と南アフリカが上回り、ペナルティの数も南アフリカが5で、イングランドは11。何とか1トライを挙げた南アフリカに対し、イングランドはノートライだった。

 しかし、ファイナルスコアこそがすべて。それがテストマッチだ。

 なんとか勝利をもぎ取ったイングランドは11月10日にオールブラックスと戦い、同17日には日本代表を『聖地』で迎え撃つ。

(文/竹鼻智)
「イングランド、薄氷の勝利。トゥイッケナムで南アフリカに競り勝つ。」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る