食事の前後にちゃんと言ってる?「いただきます」「ごちそうさま」の本当の意味 (2/3ページ)

Japaaan

ですから、あなたが何かを食べる時は、誰がおカネを出そうと出すまいと、誰がいようといまいと、あなたが食べようとしている命と向き合い「いただきます」と言うのが正しい在り方です。

もちろん、おごってくれたお礼も言うべきですが、まとめて「いただきます」と言うにしても、それぞれに気持ちが向けられていることが大切です。

「ごちそうさま」で、頂けました。

次に、食後に言う「ごちそうさま」を漢字で書くと「御馳走様」となります。馳・走とはそれぞれ走ることを表し、組み合わせて「かけずり回る」こと、転じて手間ヒマを意味します。

食べ物があなたの口まで勝手に飛込んで来てくれればいいのですが、「棚から牡丹餅」じゃあるまいし、そんなうまい話はありません。

となれば当然、食べ物があなたの口に入るまで、つまり「生き物が食べ物に変えられる」までにいくつかのプロセスがあるわけで、それをあなたがしていなければ、代わりに誰かがやっているのです。

「生き物」を殺して食べやすい「食材」に加工し、そして「食べ物」に調理して……ごく簡単ながら、これらのプロセスこそ「馳走」に他ならず、その苦労に対して「御馳走様(ごちそうさま)」と感謝を示すのです。

よく、何かよかったことに対して「お陰様」と言うように「御馳走様で、頂くことができました」と言うのが、本来の用法となります。

まとめ・食事は神≒自然の恵み

斎庭の稲穂の御神勅。

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