「最初から出し切る」。西川征克、イングランド相手に7番の責任果たす。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

最初から出し切る」

 多くの日本代表選手にとって、イングランド戦は“敵将”を意識する戦いにもなるが、31歳にして桜のジャージにたどり着いた遅咲きFW第3列にとっても、“エディーさん”は特別な人。

「(サントリーに入って)1、2年目はエディーさんが監督をやっていた。正直、いい印象はない。僕を育てようとしてたけど、コテンパンにやられた。全部が怖かった。試合が終わったあと、電話かかってくる。その電話に出るのが、一番怖かった。『なんでー』って始まって…」

 おそらく、「5メートルのブレイクダウンを毎日やらされた」という前日本代表HC流の猛練習がなければ、31歳にして代表初先発をトゥイッケナムで迎えるというシンデレラ・オールドボーイにはなれなかっただろう。

「全部が怖かった」という“恩師”が日本代表HC時代にはジャパンには呼ばれずに、その恩師を敵に回して聖地で暴れるチャンスがめぐってきたのも因縁といえば因縁。

「一生に一度」

 最近よく耳にするフレーズだが、西川征克にとって2018年11月17日のトゥイッケナムは、そんな最高潮を迎える瞬間であり、場所となる。

(文/出村謙知)
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