第一次世界大戦時の銃弾から命を救った胸ポケットのコインの写真
運にまつわる興味深い実話はさまざまな形で語り継がれているが、戦争中にコインに命を救われた兵士の話が海外メディアで取り上げられている。
かつて海外掲示板で大反響を呼んだそのエピソードは、兵士のひ孫が明かしたものだ。
そのユーザーによると、幸運だった彼の曽祖父は第一次世界大戦中に敵兵に撃たれたにもかかわらず、胸ポケットのコインのおかげで命拾いしたという。
曽祖父の身代わりになったやコインや彼がしたためた手紙や日記。それらは現在でも家族にとって大切な品として代々受け継がれているという。
・銃弾を逃れた曽祖父のコインを受け継ぐひ孫
当時ベルギーの兵士だったオプタティオス・バイセンは、ジャケットの胸ポケットに入れていた複数のコインによって銃弾を逃れた。
コインに命を救われたオプタティオス・バイセン

image credit:Vincent Buyssens
そのひ孫にあたるユーザーのヴィンセント・バイセンは、かつて海外掲示板にその奇跡のコインの写真を投稿している。

image credit:reddit
ヴィンセントは、現在オランダのアントウェルペンに住んでいる。このコインは曽祖父が戦時中に書いた手記や日記と一緒に父親から譲り受けたものだ。
・戦争中に起きたコインの奇跡
その出来事は1914年にベルギーのレブベーケで起きた。
だがヴィンセントは、実は皮肉なことに曽祖父が狙われるきっかけとなったのもそのコインだったと語る。
その年の9月、ドイツ兵を偵察していたオプタティオスは、胸ポケットのコインの音で居場所がばれて撃たれてしまった。
が、その銃弾はなんと重なっていたコインに当たってそれた。おかげで彼は命を落とさなかったのだ。

image credit:Vincent Buyssens
狙われる原因とも思えるコインに救われるとはなかなか奇妙な話だが、偵察の際に音が出るものを持ったままだったオプタティオスの失敗をコインがフォローしたともいえそうだ。
受け取り方はいろいろあるが、本人は複雑な心境だったかもしれない。それでもコインが銃弾を防いだのは事実であり、結果死なずに済んだのは何よりだ。
・死体を装い敵から逃れ、手紙で家族に報告
「曽祖父はとても幸運でした。死をもたらしたはずの弾丸をコインが跳ね返してくれたおかげで生き延びたんですから」
コインの中には弾丸で縁が溶けたらしいものも

image credit:Vincent Buyssens
またその直後、撃ったドイツ兵が確認のためか、倒れたオプタティオスの頭を蹴った。しかし彼はとっさに死体のふりをしてごまかしたという。
「そしてドイツ兵が消えた後、曽祖父は傷ついた仲間と一緒に安全な場所まではって行ったんです」
またヴィンセントは、最近見つかった曽祖父の手紙も明かしている。それはまさにこの出来事を報告する内容で、当時の家族にとって1年ぶりの連絡だった。

image credit:Vincent Buyssens
・亡き曽祖父の日記で事実を確認
オプタティオスは第一次世界大戦後に息子とイギリスに住み、第二次世界大戦の後にアントウェルペンに戻ってきたという。
その後は1958年に寿命を迎えて故人に。ヴィンセントが生まれる前のことだ。
「数年前にその話を初めて聞いたときは、耳を疑いました。でも父と祖父の話や、曽祖父が残した日記を読んで事実だとわかりました。以来、その出来事は私にとって忘れられない話になりました」
・強運な曽祖父の話をクリスマスイブに
以前ヴィンセントがこのコインの画像を掲示板でシェアしたとき「君もコインに命を救われたんだな」という声があった。
そのコインが曽祖父だけでなく、子孫まで救ったという意見だ。

image credit:Vincent Buyssens
一方で疑う人もいたが、詳しいヴィンセントの説明に最後は感謝を示し、すごい話だと言ってくれた。
このエピソードは大反響となり、13万以上もの好評を博した。そして多くのユーザーが彼の曽祖父の運に驚嘆した。

image credit:reddit
欧米では毎年11月11日を第一次世界大戦の休戦記念日と定めており、戦没者を悼む習慣があるという。特に今年は終戦から100年が経った節目の年として、かつての戦争を振り返る式典などが各地で行われた。
海外掲示板を席巻したこのコインのエピソードも、当時の逸話として今後語り継がれていくのかもしれない。
・兵士たちの命を救った防弾用具と撃ち込まれた弾丸の爪跡 : カラパイア
References:irishexaminer / dailymailなど /written by D/ edited by parumo