“1126=いいふろ”週間にドップリ!「銭湯」を楽しむ玄人の作法

日刊大衆

画像はイメージです
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 後継者不足や施設の老朽化といった問題で、全国各地で、その数を減らしつつある銭湯。

 それでも地元に愛され続けている老舗から、新たな魅力を発信していこうとするニューウェイブ系まで、現在でもさまざまな銭湯が営業している。

 また、最近では日常的に入浴するだけでなく、ジョギングの汗を流したり、散歩や街観光として銭湯を巡るなどのレジャー利用など多様な楽しみ方もされているという。

 その日の疲れを静かに癒してもらう、従来の伝統的な楽しみ方はまさしく王道だが、それ以外にも、日帰り温泉旅行の気分でノレンをくぐってもよし、宴会場のある銭湯で、温泉旅行気分を味わうもよし。楽しみ方は多様だ。

 今回、全国各地の名湯の紹介に加え、新たな魅力に光を当てる達人の技、そして、銭湯と風呂にまつわる意外なウンチクまでを立体的に特集。

 読み終えたときには、今すぐに、ひとっ風呂浴びたいという気分になっているかも!?

■意外と知らない!? 銭湯の正しい入り方

 最近では、外国人に向けての「風呂の入り方」の表示が増えてきたが、日本で育っても意外と「正しい入り方」を知らない人も多い。

 今回は、正統派の銭湯の入り方を伝えよう。まずは、準備編。

●バスタオル、タオル、石せっ鹸けん、シャンプー、リンスの用意をしていれば万全。

 多くの銭湯ではミニ石鹸、ミニシャンプー、ミニリンス、タオルを販売しており、手ぶらでも大丈夫。ちなみに、入浴料は全国的に大人420円〜460円(都内は460円)。

●入浴前には水分を補給すると安心。

 風呂上がりに牛乳やジュースをクーッといきたいという気持ちは分かるが、前もっての水分補給は必要だ。

 続いては、いざ入浴。

●浴室に入り、自分が座る椅子と使う桶おけを取り、座る場所を決める。湯船に入る前にカランから湯を桶に溜め、体中に掛け湯をする。

 これは体を清潔にすると同時に、湯に体を慣らす目的もある。股間も洗うこと。

 いよいよ浴槽に入る。

●タオルが絶対に湯に浸からないように配慮。タオルを畳んで頭の上に乗せて入るべし。長い髪の毛を湯につけるのもNG。

●湯が熱くて我慢できないときは、一緒に入浴している他の人に断ってからカランの水でうめる。勝手に水を入れると、トラブルになりかねない。

●脱衣場に戻る際は、体をタオルでよく拭き、足裏の水気もマットなどで取ること。ペタペタの足跡はNG。

 ルールを守って、楽しい入浴を!

■旅ごころをくすぐる銭湯の楽しみ方

 全国には多様な銭湯がある。そして楽しみ方も銭湯によって、さまざまである。

 いつもと違うロッカーや番台に浴槽、そして、いつも見慣れた壁絵とは違うペンキ絵や細密なタイル絵が、きっと新鮮な気分に誘ってくれるはずだ。

 ときに微妙に違う湯の温度が、全身を包み込んで新しい感覚を呼び覚ましてくれるかもしれない。さらに、ノボせた気分で盛り場を歩き回れば、もう、これは立派な観光旅行なのである。

 かつてギリシャの哲人・アルキメデスが湯船に浸かって、「アルキメデスの原理」が閃ひらめいたとされるとの故事にもあるように、お風呂には計り知れないポテンシャルが秘められているようである。その中でも特に健康効果は大きい。

■ポジティブになれる銭湯入浴の健康効果

 まず挙げられるのが高温の湯に浸かることで得られる「保温効果」がある。基礎体温が上がり、新陳代謝の活発化が促されると同時に、「靜水圧効果」でリンパの流れも促進される。そして、発汗による老廃物のデトックス効果も高い。

 次に湯船に浸かることで得られる「浮力効果」も大きい。地球の引力からの一時的な解放感を味わうわけである。

 湯上がりでは気分がポジティブになるという。

 人生をプチリセットするのに、銭湯はオススメだ。さて、あなたなら、どこで銭湯体験をしてみますか?

 現在発売中の『週刊大衆』12月10日号では引き続き銭湯について掲載。「銭湯大好き芸人」で知られる麒麟・川島明へのインタビューなど、銭湯情報を特集している。

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