小さな村を書くことで世界を書く ポルトガル文学の注目作家が語る創作の秘密 (4/4ページ)

新刊JP

ペイショット:この小説の舞台になっている1984年は私が10歳だった年なのですが、当時の私は完全な自由を手にしていました。

両親は昼食と夕食を家で食べれば、あとは私がどれだけ外をほっつき歩いていても何も言いませんでした。他の子もそうでしたからお互いの家に好きに出入りできましたし、そればかりか村中の人の家に好きに出入りして、生活の様子を見ることができたんです。

お金持ちの家にも行きましたし、貧乏な人の家にも羊飼いの家にも神父の家にも死体を安置する人の家にも行きました。みんな鍵なんてかけませんから、本当に自由に出入りできたんです。私が小説を書くうえで、この経験は大いに役に立っています。
(後編につづく)

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