どんなに夫婦関係が冷めても離婚できない? 財産分与の制度のせいで増える仮面夫婦 (2/2ページ)
「夫が結婚してからいわゆる『モラハラ男』だと気づきました。離婚を求めましたが、夫は同意してくれませんでした。すると、夫が突然、マンションのローンを組んだんです。『これからは心を入れ替えるから、そのお詫びの形として』と。その言葉をうのみにしてしまった私が馬鹿でした。マンションに引っ越してしばらくすると、夫はそれまで以上にモラハラが激しくなりました。改めて離婚を切り出すと、『離婚したら住宅ローンはお前も払うことになるよ!おめでとう!』と…。夫に全てを仕組まれていたことに気づいたときは遅かったです。モラハラでは明確な証拠集めをしたとしても、すんなりとは離婚できません。今は離婚調停のための弁護士費用を払うために仕事を探していますが、それも夫に妨害されています」(30代・女性・主婦)
中には、深刻な状況に陥っている人もいるようだ。財産分与は話し合い(協議)で取り決める。当事者間で話し合いがスムーズに行けば、ややこしい事態は避けることができるはずだ。しかし、離婚に相手が応じない場合、財産分与の話どころではないだろう。離婚調停、離婚審判、離婚訴訟といった裁判所の手続きを通して決めるとなると、どうしても弁護士費用はかかる。円満離婚できる夫婦だけではないのだから、離婚時の財産分与の制度は見直す必要があるのかもしれない。
文/浅利 水奈