秋津壽男“どっち?”の健康学「睡眠不足も寝すぎも健康には悪影響を及ぼす。適度な睡眠時間と良質な睡眠を得るには?」 (2/2ページ)
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つまり、本当の不眠症は、本来はありえないのです。
自分は不眠症だと勝手に判断し、睡眠薬や睡眠導入剤に頼り始めると、入眠時間も睡眠時間もバラバラになり、日中のパフォーマンスを低下させて生活習慣が崩れるなどの悪循環を招きます。
薬に頼るくらいなら、寝酒でアルコールを摂取するほうがいくらかはマシです。アルコールには睡眠作用もありますが、同時に覚醒作用があり、飲んで寝ても3時間ほどで目が覚めますが、多量の飲酒さえしなければ、適度な睡眠薬になるでしょう。
人間は考え事や悩み事が多いと寝つけなくなるので、仕事のあとは頭のスイッチを切り替えるよう努めれば、寝つきもよくなります。家族との団らんやテレビを見ているうちに眠くなるので、この時に布団に入ると快適な睡眠が得られます。
これまで何度かお話ししていますが、人間は午後10時から午前2時の「ゴールデンタイム」に床に就くといい眠りが得られます。同時に起床から16時間後に眠くなるようにできていますので、「毎朝6~7時に起きて夜10~11時に床に入る」といった生活習慣をつけると健康的な毎日が送れます。人間は規則的な生活こそが最も大事なのです。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。