那須川天心 対 メイウェザーは3分3Rのボクシングルールに「速さを活かして思いきってやりたい」 (2/2ページ)

リアルライブ

アマチュア時代のように世界中を旅してさまざまな生き様をしている選手達と拳を交えることができてうれしい。全てはエンターテインメントのためだ。9分間の究極のエンターテインメント。間違いなく素晴らしいものになる」と予言した。

 続けて「俺はエンタメ業界の住人だ。俺は人々を楽しませるんだ。俺がやりたいことなんだ。3ラウンドのショーを見せるために身体を作っている。俺は当日リングに立ち、好きなことをやり、楽しむ。今も人生を楽しんで、この経験も楽しむつもりだ」と終始“上から発言”で、天心を挑発している。

 天心はルールについて「3分3Rというルールをうまく使っていきたいです。メイウェザー選手も速いですが、自分にも速さはあるのでそこを活かして思いきってやりたい」と語ると「メイウェザーは完璧な選手。目が良い。反応も素晴らしい。相手に当てさせない事がうまい選手」とたたえた。

 昔は「メイウェザーの試合には、あまり興味がなかった。アスリートの中で世界一のファイトマネーを稼いで豪華な生活をしている人くらいしか印象はなかった」という。戦うと決まってから試合映像を見ると、「改めてすごい選手なんだなと実感した」という。KOするチャンスがあるか問われると「メイウェザー選手をKOすることは非常に難しいと思うが、チャンスは必ずあるはず。その機会を多く作りたい」と謙虚だった。プロボクシング3階級制覇のホルヘ・リナレスのジムで取り組んでいるボクシングの練習については「ステップとかパンチのタイミングが違います。ボクシング(スタイル)で戦うつもりはない。ラスベガスでスパーリングをして手応えを感じています」と練習を通じて何かをつかんでいるようだ。

 「記録には残らないが、記憶には間違いなく残る試合になる」。これはメイウェザー戦が決まってから、榊原信行実行委員長や天心がこの一戦に対してずっと思い描いていること。平成最後の大晦日、“神童”那須川天心は、フロイド・メイウェザーを相手に、日本を背負って勝負に出る。メイウェザーとの駆け引きは当日まで予断を許さない。日本の格闘技界を背負った那須川天心という20歳の若者を、1人でも多くの国民に応援してもらいたい。

文・どら増田
写真・©︎RIZIN FF

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