医学部の減点問題に隠された「たったひとつの真実」 (3/3ページ)

マイナビウーマン

あと、Aくんのためを思って言うけれど、目の前の女の子の微笑みは、君のコミュ力のおかげではなく“医学部生の彼女になれる可能性”にほくそ笑んでいるだけの可能性が高い。

■晴れて医者になったAくんのコミュ力について(※妄想)

そもそも、である。医師に求められるコミュ力ってなんだろう。Aくんがパーティや合コンで手に入れたコミュ力とは絶対にちがう気がするのは私だけ? まず、そのコミュ力を使う主戦場がちがうよね? 前者の主戦場は患者さんと対峙する病院、後者はいわゆるパリピが多く生息するクラブなどの遊び場なんじゃないか。私は、病院の待合室で患者が「先生のコミュ力サイコー!」と叫んでいるのを聞いたことはない。

心配だ。Aくんのことがとても心配でしかたない。こうなったら眠れない。やがて“勘ちがいコミュ力モンスター”と化したAくんは、父親の病院を継ぐことになる。それはまずい。パリピ風に言うと、マジ鬼やばくない?

だってこのままだと、ある日喉が痛くて偶然Aくんの病院を受診しにきたグラビアアイドルに、Aくんは「君、めっちゃ胸大きいね!」って言ってしまうからだ。そんなことは絶対に阻止したい。いや、もうこれは私しか阻止できる人間はいない(妄想だから当たり前)。

医者としてのコミュ力とは何か。早急にロールモデルなる人が必要だ。そこにひとりの人物が頭に浮かんだ。

Aくんには『Dr.コトー診療所』のコトー先生を見習ってほしい。患者に寄り添い、やさしく話を聞き、小さな変化も見逃さない、そんでもって大事なときに適切な場面での決断力。医者として必要なコミュ力はコトー先生が全部持っている。コトー先生はグラビアアイドルを診察しても胸は見ない、喉を見る。仮にチラッと見てしまっても、言及はしないだろう。ここが大事。

Aくんのような悲劇が起こり続けた未来を想像してみる。もしかしたら私たちは診察室でいきなり「ヘイ! ヘイ! ドクター!」と歌いながら踊りだす医者を、熱で朦朧としながら見つめることになるかもしれないのだ。

だからお願いがある。全女子に告ぐ。医学部生という肩書きに目をくらませて、コミュ力のボーダーラインを下げないでほしい。声が小さくて聞こえなかったら、「え!? え!?」ってちゃんと聞き直してほしい。医学部の男の子だからって理由だけで甘めの採点つけるの、やっていることはあの大学と一緒かもしれないからねって話。はい、疲れた、もう寝る。

(マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです ※Aくんの設定は完全なる妄想です。実在の人物や団体などとは関係ありません

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