〈目からウロコの健康術〉 ジンジン、ビリビリ…実は重症のサイン!? 「体のしびれ」の放置は厳禁!! (2/3ページ)
なかでも、左右どちらかの手や口の回りに急に強いしびれを感じる場合、脳の視床と呼ばれる部分の脳卒中が原因として疑われ、急を要します。頚椎症と診断された小林さんの場合は、過敏になった神経を鎮める薬を処方され、しびれは治まったはず。完全に治ったとは言えませんが、日常生活に不自由はなくなったといいます。今は、部屋に閉じこもらず外出を心がけ、前向きな気持ちを保つようにしているようです」
頚椎症のように神経の圧迫で起きるしびれは、高齢者にしばしば見られる。神経の異常がある部位によって、しびれを感じる場所も変わってくる。
都内で整形を含む「総合クリニック」を営む遠藤茂樹院長は、こう説明する。
「手の指先のしびれる病気として『手根管症候群』というものがあります。どんな症状かといえば、手首付近で、靭帯と骨で挟まれた神経の通り道(手根管)が圧迫され、親指から薬指のしびれがでます。手の仕事が多い人がなりやすいといわれ、ひじの内側の神経が骨などで圧迫される『肘部管症侯群』でも、薬指や小指にしびれが出ます。また、頚椎症で脊髄が圧迫される『頚椎症制脊髄症』の場合、手や腕だけでなく、下半身にもしびれや痛みが出ることがある。これで日常生活に困る場合には、手術ということを検討せざるをえなくなります」
他に頚椎症の場合、手術をしないときは、症状を和らげる薬や首を固定する装具を使い、首を安静にさせる方策をたてる。装具を使う時は、転ばないように注意し、さらに痛みやしびれが出ないように注意する。痛みやしびれが酷くなる姿勢は避け、首に負担がかからない枕の高さを調節したりして、患者へかかる負担を考慮しているという。
糖尿病が見つかる場合も
一方で、腰痛や肩こりには筋肉の緊張を取り、血液の循環をよくする運動が効果的だが、神経を圧迫によるしびれに対しては運動は勧められない。
「ただ症状が和らぐと感じるなら、軽く首や肩を回す程度の運動はいいことです」
と言うのは、東京社会医学研究センター・村上理事。
村上氏は腰椎としびれや痛みについて、次のように説明する。
「お尻から足の後ろ側にしびれを感じる場合には『腰部脊柱管狭窄症』が疑われます。しびれは左右どちらかの場合や両足の場合もある。