「ゴルフ中継だけ録画?」協会VSテレビ局 放映権を巡る時代遅れの争い

週刊実話

「ゴルフ中継だけ録画?」協会VSテレビ局 放映権を巡る時代遅れの争い

 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は12月18日、都内で記者会見を開き、来年のLPGAツアーは今年開催の3大会が中止、1大会が新設の計36大会で開催すると発表した。

 中止になった大会はいずれも日本テレビ系主催のもので、放映権問題に決着をつけることができず、両者決裂した形となってしまった。

 LPGAは統括団体が放映権を一括販売するJリーグ方式の導入を計画しているが、日本テレビ側は放映権の帰属に関して歩み寄ることなく、結果的に日テレ系主催3大会の公認を外された。また、『フジサンケイレディスクラシック』などを主催するフジテレビも「LPGAと真摯に向き合い協議してきた結果。テレビ放映権は譲渡しておりません」とのコメントを発表している。

 「一言で言えば、LPGAは放送権をインターネット配信事業会社に売りたいんです。もともと、日本の女子ツアーはテレビ局の協力によって発展してきました。しかし、アメリカやヨーロッパ、韓国などの主要ツアーは協会が放映権を保有しており、その権利が収益の柱となっています。若者のゴルフ離れなどもあり、将来を見据えて安定した収益を確保したいということでしょう」(スポーツ紙記者)

 また、スポーツ中継もインターネット配信が当たり前になっている時代に、いつまでも既存の放送局からディレイ中継(録画)することに、ファンからも不満の声が高まっている。

 「今やスポーツの結果はリアルタイムでネット配信されます。しかし、ゴルフに関しては、生放送はごくわずかで、そのほとんどがディレイ中継なんです。放送中はホームページの更新もストップさせ、結果を伏せていますが、SNSですぐに結果が流れてしまうため、視聴者にとっては結果の分かった試合を見せられるハメになります。もはや時代遅れと言ってもいいでしょうね」(同・記者)

 ネット上では《スポーツの録画中継ってよく分からんよな》《スポーツはライブに決まってるだろ》《野球やサッカーの録画中継見ますか? そういうことだよ》など、ディレイ中継には否定的な意見が多い。

 人気選手の登場やファン層拡大のためのサービス向上が功を奏し、ここ最近、女子ツアーは大人気になっている。中継の仕方も時代に合わせて変わっていく必要があるのは当然だろう。

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