紀平梨花「浅田真央のようにさせない!」の『失敗ボディー』徹底回避策
フィギュアスケートのグランプリファイナル女子を制した16歳の紀平梨花。12月11日に凱旋帰国し、成田空港で会見に応じた際には、テレビカメラ約20台、記者はおよそ80人と、GPフランス大会を制した11月末の2倍の取材陣が駆け付けた。
その注目度の高さに、紀平は「シニア1年目の大会制覇」「2005年の浅田真央以来13年ぶり」という快挙を、あらためて実感したはずだ。
「シニアデビューでの好成績が浅田と重なったのはもちろんですが、女子でトリプルアクセルを跳べる日本選手は、今のところ紀平だけ。周囲は『浅田の再来』と評するのも無理はありません」(スポーツ紙記者)
紀平には女子フィギュア界をけん引してもらわなければならない。当然、シニアデビュー当時の浅田がサンプルケースとなるが、関係者が最大限に配慮しているのは体重管理だ。
「女子のフィギュア選手は早熟な傾向もあります。10代半ばで頂点を極めた選手が、その後に伸び悩んだのは、体重管理に失敗したからです」(同・記者)
成長期の体づくりに失敗しないために
この年齢の女子選手は体重管理も難しいが、女性としてのお色気、オトナの体へと変貌を遂げる時期でもある。紀平と同い年、平昌五輪金メダリストのザギトワは、このわずか半年で身長が7センチも伸びた。こうした“成長期”にある選手は、体重増によってこれまでのバランス感覚を失ってしまうことがあるのだ。
「浅田も身長や体重が急激に変わった時期がありました。そのころ、彼女はウエイトトレーニングを積極的に行い、体重が増えた分、筋肉を増やしてジャンプ力を維持しようとしました。結果的にそれが浅田の選手生命を縮めてしまいました」(同)
要するに、筋肉よりもバランスが大事というわけだ。
「紀平は浅田の失敗を教訓に、食事には特に気を付けているようです。インタビューでも『カロリーの塊みたいなモノは、もう何年も食べてない』と言っていました。相当に意思が強い選手ですね」(同)
自信に満ちあふれ、自分をしっかり管理することもできる。われわれの想像のはるかに上をいくスーパーアスリートなのかもしれない。
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