スクープ! 長嶋茂雄&王貞治「2000年ON対決」直筆メッセージ秘話 (2/2ページ)
だが、この友人は長嶋氏、王氏と古くからの顔なじみということで、特別に許可が下りたのだという。
「彼は“今、考えると2人には迷惑だったかな”なんて笑っていましたが、ミスターも王さんも、嫌な顔ひとつ見せずに、サインを書いてくれたそうですよ」(前同)
2人はサイン以外に“メッセージ”も記している。長嶋氏は「洗心」、そして王氏は「氣力」――。それぞれの自筆で書かれた言葉には、やはり深い思いが込められているようだ。
まず、長嶋氏の「洗心」は、学生野球の父とも呼ばれた故飛田穂洲氏の「快打洗心」の教えから取ったものとされる。
「これは“打席には、いつでも無心で入れ”という意味で、ミスターの座右の銘なんです。現役時代はサインするとき、決まって『野球というスポーツは人生そのもの』と書いていましたが、監督復帰した頃から、この『洗心』の言葉に変わっています」(元巨人番記者)
片や、王氏のほうは、巨人入団時から現在に至るまでの60年間、サインの脇にはずっと「氣力」という言葉を添えているという。
「王さんといえば、努力に努力を重ねた人。しかし、努力だけでは届かない境地がある。そこに達するために必要なのが“氣力”なのだとか」(スポーツライター)
いつものように自らの信念を色紙に書いた両監督。しかし、旧知の人物からすると、世紀の一戦を前にした2人の様子は、ふだんとは大きく違ったという。
「2人とも、ギラギラとした勝負師の緊迫感のようなものを感じさせなかったそうです。むしろ、盟友と戦える喜びや充実感のほうが勝っていたような印象を受けたといいます。実際に後年、王さんも“(ON対決は)特別な戦いだった。他の人とやるときには全然感じない感情があった”と振り返っていましたね」(前出の色紙所有者と親しい記者)
さらに12月22日発売の『週刊大衆』最新号では、病床の長嶋氏と王氏の「直接会談」の内容、そして2人の“最後の夢”を詳報する。