乗り物酔い、画面酔いに劇的な効果を発揮する、頭部を振動させるデバイスが開発される(米研究) (3/4ページ)

・小脳のフィルター機能に作用しているらしい
これによってなぜ乗り物酔いが予防されるのか、具体的なメカニズムはじつはよく分からないのだそうだ。
しかしオーウェン氏の仮説によれば、不規則でまったく意味のない振動が、おそらく小脳に伝達されていることと関係しているらしい。
小脳は、重要な情報を持つ刺激とそうでない刺激を仕分けするフィルターとして機能する部位だ。
つまり体を動かしている本人は自分が動いていることを自覚しつつも、オトテックが伝えてくる振動ノイズのおかげで、脳のバランス調整に関する部分がそのことを認識できなくなってしまい、これによって酔い止め効果が発揮されると推測されている。
・市販へ向けた実験段階
仕組みが不明ながら、これまでの実験ではきちんと乗り物酔い予防効果が得られることが確認されているという。
それでいてバランス感覚、視覚、覚醒レベルといった重要な感覚を阻害してしまうようなことはない。
オーウェン氏によると、現在はジャガーランドローバー社がオトテックの試験を実施しており、その結果次第では市販も検討されるという。
また英コヴェントリー大学や米マイアミ大学では、めまいの治療など、医療への応用可能性を探るために実験を進めており、さらにVRモーション社でも兵士訓練用VRへの導入に踏み切ったとのことだ。