キャリア官僚がコピペミスで自殺未遂。自分の「異常性」に気付かないのは何故か (3/3ページ)

新刊JP

ほかに自分の過失や無能力のために、自分や家族が困窮してしまうと確信する「貧困妄想」、そして自分がなんらかの病気にかかっていると確信する「心気妄想」がある。これを「三大妄想」と呼ぶ。

しかし、一体なぜ彼は自分の異常性に気づくことができなかったのか。
その理由について西多氏は、まず否定的な価値観は、異常なものと認識しづらい部分があることをあげる。また、もう一つ、彼が抱えていた不安が相談しにくく、そして「病気に思われたくない」という心理が働いていたのではないか、と推察する。

こうしたケースは仕事の出来不出来に限らず起こることであり、責任感が強い人間は要注意とも言えるべきものだ。

「異常性」という判断の難しいテーマについて、本書では8つの事例を通して分析を試みている。どのケースにしても、これらを他人事として受け止めるべきではないだろう。周囲の人間が、そして自分自身がこうなってしまう可能性は存在するからである。

(新刊JP編集部)

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