超話題のNHK正月時代劇「家康、江戸を建てる」の予習!江戸の金の小判ができるまで(3) (2/3ページ)
慶長金銀の鋳造
1601年(慶長6年)、家康は早速庄三郎に慶長金銀の鋳造を命じます。
慶長一分判、慶長小判、慶長丁銀 出展:Wikipedia
こうして完成したのが慶長小判。
表面には鏨(たがね)で細やかなゴザ目が刻まれ、上下に桐紋を囲む扇枠、中央上部に「壹两(一両)」下部に「光次(花押)」の極印、裏面は中央に花押を配すなど、大変手の込んだ質の高い小判でした。家康と庄三郎は、ようやく理想の金の小判を作り上げたのです。
さらに、市場での使いやすさを考慮して、一両小判の1/4の額面にあたる一分判も作られました。これでもけっこう大金ですけどね・・・。
庄三郎はその後金座支配や幕府領の金山銀山支配、財政アドバイザーに就き家康を支えました。
さて、今回は3回にわたって江戸時代の小判が完成するまでをご紹介しましたが、いかがでしたか。時代劇は大まかな基礎知識があるとより一層登場人物たちに感情移入でき、楽しめますよね。