新春ビッグ対談 王貞治×柴田勲①「大補強の原巨人を語ろう」 (1/2ページ)

週刊実話

新春ビッグ対談 王貞治×柴田勲①「大補強の原巨人を語ろう」

 今季、ペナントレースを2位で終えながら、クライマックスシリーズで強力打線を誇る西武を圧倒。日本シリーズでも4勝1敗1分で日本一連覇を達成したソフトバンクホークスの王貞治会長を本誌評論家の柴田勲氏が直撃!

柴田勲(以下、柴田) まずはソフトバンクホークスの日本一連覇、おめでとうございます。

王貞治会長(以下、王会長) いや、ありがとう。結果として、日本シリーズではソフトバンクが4勝1敗1分と圧倒し、広島を下したんだけど、大差の試合はなかったし、セ・パ両リーグの頂上決戦に相応しい実力の高さを感じたね。

柴田 少し、日本シリーズを振り返ってもらえますか。見事な“下剋上”で日本一、福岡のファンを大いに喜ばせました。工藤公康監督も2年連続日本一。就任4年で3度目の胴上げでしたが、見事な采配でしたね。

王会長 そうだね。よく勉強したり、研究をしている監督だ。今後も“王国づくり”のために頑張ってほしいね。

柴田 日本シリーズではっきり明暗が分かれたのは、リリーフ投手陣の層の厚さだったように感じられましたが…。

王会長 確かに、リリーフ陣が粘り強く抑えているうちに、試合を決めるというパターンが多かった。武田翔太をはじめ、石川柊太、大竹耕太郎らを“第2先発”として待機させ、リリーフ陣の加治屋蓮、森唯斗といった本職のリリーフ投手も完璧だった。打線は必ずしも本来の力を発揮できたとは言えないけど、確かにリリーフ陣の粘り強さが勝利を呼び込んだと思う。

柴田 広島にとって痛かったのは、足を封じられたことでしょう。シーズン中に何度もしてきたように、盗塁が成功すれば勢いが付くけど、逆に失敗すれば自軍の勢いを殺してしまいかねない諸刃の剣。ソフトバンクに傾きつつあった流れを何とか取り戻そうとしたと思いますが、最後は少しムキになっていたようにも見えましたね。

王会長 確かに、あの(甲斐)拓也の肩は大きなポイントになった。ただ、あれだけ盗塁死があっても粘れたということは、広島の地力と意地も半端じゃない感じがした。いいチームだ。

柴田 その甲斐はMVPにもなりました。メジャーも注目しているというし、今後が楽しみな選手ですね。

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