〈企業・経済深層レポート〉 早くも勃発! ホテル業界が東京五輪後を見据えるサバイバル戦 (2/2ページ)

週刊実話


「都内でも赤坂や銀座にオープンして、外国人からの評判が高いですね。2019年には浅草にもオープン予定です」(同)

 ホテル界の革命児、星野リゾートは、東京・池袋の隣、大塚に冒険心満載の『星野リゾートOMO5東京大塚』をオープンした。
「従来のビジネスホテルや観光ホテルとは異なり、二段ベッドを配置。遊び心満載のカジュアルホテルとして、訪日外国人だけでなく、日本人が宿泊することも多いようです」(同)

 不動産会社が運営する泊まれる本屋『BOOK AND BED TOKYO』は“泊まれる本屋”として話題を呼ぶ。
「12月には6店舗目を大阪に開業。本売り場とカフェ、それに寝室が一体となっていて、既存の5店舗では満室も出る人気ぶりです」(同)

 富裕層をターゲットにしたのが、2019年に京都東山に開設予定、米ハイアットホテルズアンドリゾーツの最上級ブランド『パークハイアット』だ。
「老舗料亭『山荘京大和』と竹中工務店が、料亭の敷地内にホテルを建設。世界的なラグジュアリーホテルの要素と日本の伝統と文化を融合させるものという」(観光業関係者)

 帝国ホテルも京都・祇園の登録有形文化財の『弥栄会館』を改修し、地上5階の最高級ホテルを2020年にオープン予定だ。

 近年、このような個性的なホテルが増えている背景には何があるのか。前出のホテル業界関係者は、こう分析する。
「東京五輪後には、急激な需要の落ち込みも懸念されています。そうなると競争は激化。オリンピック後のサバイバル戦に備えて、個性的なホテルの建設がここ数年で増えているのでしょう」

 横浜市でも新旧入り乱れてのホテル建設ラッシュが続くが、ホテル関係者の度肝を抜くのがアパグループだ。2019年の秋に、横浜市に客室数が2311室という国内最大級のホテルをオープン予定で、業界関係者からは「供給過剰で周辺の宿泊費が値崩れするのではないか」と警戒の声も上がっている。
「ホテル業界では、東京五輪や大阪の2025年の万博が終われば、ホテルの供給過剰で、空室が増えることに怯えています」(同)

 建設ラッシュと同時に、水面下では2020年以降に生き残りをかけたサバイバル戦が始まっているようだ。
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