いくつ知ってる?「武蔵坊弁慶」にまつわる慣用句やネーミングを一挙紹介! (2/3ページ)
いつまで経っても倒れない弁慶に恐れをなした泰衡の軍勢が足止めを喰らったため、義経が自害する時間を稼げたそうです。
弁慶の泣きどころ向こう脛(ずね)のことで、ここをぶつける(打たれる)と、弁慶ほどの豪傑であっても泣くほど痛いと言われる急所を言います。
歌川国芳『和漢英勇画伝』より「義経 弁慶と五条の橋で戦ふ」(部分)。
筆者も向こう脛をぶつけてとても痛い思いをした経験がありますが、何でこんなに痛いかと言うと、この部分は皮膚と骨の間が薄く、骨に沿って神経が通っているからだそうです。
弁慶の七つ道具弁慶はトレードマークの一つである薙刀(なぎなた)以外にもたくさん武器を背負っている姿が有名ですが、その内訳は熊手、大槌、大鋸、刺叉(さすまた)、突棒(つくぼう)、袖搦(そでがらみ)の全七種類。
※絵師や物語によって諸説バリエーションがあります。
歌川貞升 「弁けい・四代目中村歌右衛門」 より、弁慶の七つ道具。これに持っている「薙刀」が加わると……あれ?八つですが気にしない。
ここから、仕事などで必要な道具セットを「七つ道具」と呼ぶようになり、特に7つでなくてもよく使われています。