『下町ロケット』特番が示した“TBS日曜劇場”が強いワケ (2/3ページ)

日刊大衆

この「最後には佃製作所や佃航平がうまくやる」という爽快さと安心感が、『下町ロケット』最大の魅力だろう。そう、印籠を見せてすべて解決する『水戸黄門』シリーズ(TBS系ほか)と同様、紋切り型で安心できる展開が、多くの視聴者の心をつかんだのだ。

 これは2013年の大ヒットドラマ『半沢直樹』(TBS系)以降、『ルーズベルトゲーム』、『陸王』と立て続けに、池井戸潤作品を扱ってきた“日曜劇場”の特徴だ。窮地に追い込まれるけれど最後は登場人物たちの熱い想いで難局を切り抜ける、そんな池井戸作品の展開が日曜の9時という時間設定にハマっているのだ。

■ドラマ不況時代に強い“日曜劇場”

 以前の“日曜劇場”は木村拓哉(46)主演の『GOOD LUCK!!』に代表されるように、人気俳優に頼る若者向け作品も多かった。けれど、近年は池井戸作品以外でも17年の『小さな巨人』や昨年の『ブラックペアン』など、心地よい大団円で誰もが楽しめるドラマが多く、まさに現代の『水戸黄門』枠になっている。

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