天才テリー伊藤対談「安田純平」(3)どんな辛い状況も人は慣れてしまう (1/2ページ)

アサ芸プラス

天才テリー伊藤対談「安田純平」(3)どんな辛い状況も人は慣れてしまう

テリー 僕が安田さんのことを「すごい!」と思ったのは、自分が同じ状況になった時、いったいどうするだろうと考えたからなんです。とても怖くて、自分がつながれるパイプを総動員して「なんとしても助かりたい。身代金を払ってくれ!」と頼むと思うんですよ。

安田 日本政府に身代金を払ってもらって助かったとなると、その後の批判がすごいですから。それだけはなんとしてでも避けたいと思っていました。

テリー でも、生きて帰らないと、その批判すら聞けないじゃないですか。

安田 私自身が批判されるのは当然ですし、まったくかまわないのですが、04年の時には家族が外に出られなくなってしまうような状況を経験していますから、その選択肢は頭になかったですね。

テリー 僕だったらその状況で、まず正気を保てないと思うんですよ。

安田 いや、私もその時期はボロボロでした。捕まっている間は新しい情報が全然入らないし、何もできないですから、どうしても頭の中で自分のそれまでの人生を振り返ることになるんです。仕事や人間関係、現在の状況を否定するために「あの時、ああしたのが悪かったのかな」みたいな、人生の選択の後悔を繰り返すわけです。

テリー うわ、それはキツいですね‥‥。

安田 あと、私は人づきあいがあまりうまいタイプではないので、「これまで44年生きてきて、仕事のことはともかく、結局、自分の本当の内面を知ってる人って、誰もいなかったんじゃないか」みたいな否定的なことばかり考えてしまって、つらい時間を過ごしたりもしました。だから「いつか必ず帰れる」と信じて、なるべく将来のことを考える努力をしましたし。人間はどんな状況にも慣れていく、という部分があるんですよね。

テリー 例えば、どんな感じですか。

「天才テリー伊藤対談「安田純平」(3)どんな辛い状況も人は慣れてしまう」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2019年 1/3・10合併号シリア拘束事件安田純平ジャーナリストテリー伊藤社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る