『特殊詐欺』に追い付けない「金融界」「警察」「司法」の現状 (2/2ページ)

週刊実話

しょせん受け子は、高額報酬を持ち掛けられた若者が「アルバイト感覚」で引き受けるケースが多く、組織の上層部が最低限の情報しか与えていないので、捕まえても特殊詐欺の撲滅には至らないが、それにしても酷い。
「指示役の情報統制が『箱の中身は知らない』という受け子の弁解にもつながっている。今回の2人の被告は、箱の中身について『覚醒剤か、拳銃だと思った』と説明しています。そのような認識にとどまると、金銭を騙し取る詐欺罪は成立しません」(法曹関係者)

 一方、ようやく「受け子」の刑事責任に踏み込む司法判断も出てきた。警察が「受け子」をおびき出す「騙されたふり作戦」についても無罪判決が散見されたが、最高裁は昨年、「騙された作戦の開始を認識せずに現金を受け取っている」と判断し、詐欺未遂罪の成立を認めた。

 上記の事件でも「受け子」の責任を認めれば、「中身は知らなかった」という弁解は難しくなる。
 いずれにしても、これだけオレオレ詐欺など特殊詐欺が蔓延に警鐘を鳴らしても騙される人が後を絶たない。まさに「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」(石川五右衛門の辞世の句)だ。

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