秋津壽男“どっち?”の健康学「激しい痛みが襲う代表格の病気の注意点。塩分に気をつけるべきは痛風と結石どっち?」 (2/2ページ)
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塩分
激痛が起きた場合、患部を冷やして安静にすることが肝心です。また、市販の鎮痛薬を服用する場合、症状を悪化させる可能性があるアスピリン系の薬は避けてください。
痛風は少し前まで「ぜいたく病」とされて、お金持ちが肉ばかり食べてかかると言われましたが、今では逆に「貧乏病」と言われています。手軽に食べられるファストフードなど安い食品ほど、総じてプリン体が多いためです。
ただし、最近の研究で痛風の原因がプリン体だけではなく、塩分を摂りすぎても痛風発作を起こしやすいことがわかってきました。塩分の摂りすぎで高血圧を招き、それが原因となって尿酸値が上昇してしまうのです。結果的に、高尿酸値になった患者は高血圧症を合併している場合が多くみられます。血圧が高めの方は塩分を1日6グラム未満に抑えるべき。そう考えると、痛風は塩分にも注意すべきです。
他にも、痛風=プリン体とのイメージから、プリン体ゼロのビールが売られていますが、痛風はアルコールそのものから影響を受けます。アルコールが体内で分解される際に尿酸が作られますが、この尿酸が体内に蓄積されるため、プリン体の有無にかかわらず大きな要因となります。さらに、肉類や海産物など複合的な原因で生じる病気です。アルコールや魚介類、塩分を減らして野菜や卵、チーズなどの食生活に切り替えてください。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。