〈目からウロコの健康術〉 1950年までは日本の死因の第1位 古くて新しい感染症「結核」に要注意!! (2/3ページ)

週刊実話

そして、最後には肺の組織が破壊されて呼吸困難になるとか、他の臓器の機能が冒されるとかして命の危機を招くことになります。とにかく結核は、全身の様々なところに病気を作るのが特徴です。侵食される臓器としてリンパ節が最も多く、とくに多いのが首の脇が腫れるもので、昔は“るいれき”と呼ばれていました。背骨に出来る“脊椎カリエス”、次に腎臓(腎結核)が多く、場所柄から膀胱などを巻き込むこともよくあるのです」

 結核は厚生労働省によると、国内の’17年の新規患者数は1万6789人。人口10万人当たりの新規患者数(罹患率)は13・3で前年より0.6㌽減ったが、約2300人が死亡しており、今でも日本の重大な感染症だ。罹患率も米国の約5倍、英・仏国の2倍弱にのぼる。

 新規患者は、前述した男性のように受診が遅れる場合がある。昨年の新規肺結核患者で症状がある人のうち、症状が出てから受診まで2カ月以上かかった人は20・8%もいた。’02年以降で最高の数字となっている。

★高齢者の発病が目立つ

 結核は1950年まで日本の死因の第1位だった。60年代半ばから約15年間は新規患者が年10%ずつ減ったが、その後、減少率が鈍り、年3〜4%程度が続いている。

 この中で目立つのが高齢者の発病だ。’17年の新規患者を世代別でみると80代が3割弱で最多、90代は増加傾向。結核患者が多かった時代に感染し、長い潜伏期間を経て、加齢により抵抗力が落ちることによって発病するとみられている。

 また、新たな問題となっているのが、外国生まれの患者の増加だ。新規患者は’17年は前年より192人増え、1500人を超えて患者全体の約9%、20代では新規の63%を占めた。フィリピンや中国、ベトナム、ネパールなどが多く、留学や技能実習などでの来日が増加し、日本語学校での集団感染なども報告されている。

 「今後は長期ビザを申請してくる外国人を対象にした入国前の結核検査を実施する予定。目標達成には総合的な対策が必要です」(結核予防研究所関係者)

 前述の通り、結核は結核菌による感染症だ。保菌者が咳やくしゃみをすると、空気中に菌が飛び散り、それを吸い込むことで感染する。その後、菌が増殖して体の組織を冒し、発病する。

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