〈目からウロコの健康術〉 1950年までは日本の死因の第1位 古くて新しい感染症「結核」に要注意!! (3/3ページ)
感染してもほとんどの人は免疫によって菌が封じ込められて一生発病しない。1割程度は免疫が落ちたときに発病するが、感染しただけや、発病しても菌を体外に排出していない場合は、周囲の人に移すことはない。換気の悪い環境では感染しやすいが、菌は外に出て紫外線に当たると急に感染力を失う。
しかし、結核菌はしぶとい菌だ。ある程度の期間は薬で抑えないとぶり返す。また、その間に薬に慣れて抵抗性の「耐性」になるので、2種類以上の薬を一緒に使うのが鉄則だ。
最新の方式は「リファンピシン」、「ヒドラジド」という2種類の薬剤を軸に最初4剤、続いて2〜3剤を合計6カ月使うというもの。
結核菌の耐性を作らせないためには、
(1)薬をきちんと服用する(飲んだり飲まなかったりは最悪)
(2)十分強い薬を複数組み合わせて治療する。
不幸にもこの原則が活かされず薬剤耐久性になった人から出た結核菌で感染した人は、発病した時から耐性なので治療はかなり厄介と言われる。大切なことは、耐性を作らせないために患者と医師が連係プレーをとることだという。
結核の初期症状は咳、痰、発熱など、風邪と似ている。長年、結核治療に携わる医師は、こうアドバイスする。
「結核の対策として、感染予防・発症予防のどちらにも共通する重要なことは、体の免疫力を高めておくことです。これを高めるには、規則正しい生活と栄養バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動などが必要不可欠です。普段から、夜更かしなどの不規則な生活や喫煙をせずに、健康的な生活を心掛けましょう」