コンビニのイートイン:杉作J太狼XE「美しさ勉強講座」連載92 (3/6ページ)

ブッチNEWS

 その座っているのが女子学生である確率が実に高い。

 冗談でも誇張でもない。

 実感として80%以上である。

 ちなみにカードゲームしてる男子学生は0%である。あれは横一列では遊びにくいのだろう。または席数の限られたカウンターではさすがに気がひけているのかもしれない。

 ま、それはどうでもいい。とにかくそれはそもそも少ない。男子学生には男子学生で別の行動様式があるのだろう。ビジネスマンや職人さんも夕方のカウンター型イートインには少ない。一日の仕事の終わりに向かってそれどころではない。夕方にひといき入れるぐらいなら早く終わらせて飲みに行きたいはずだ。コンビニのイートインはアルコール禁止である。

 そして女子学生にも女子学生の行動様式はあるはずで、ほとんどの女子学生がイートインに座っているわけではない。

 何人かである。

 全国各地の何人かであるが、確実にどこにでもいる。いた。

 最初、俺はまったく気になってなかった。

 気がついたのはたびたびそういうことに直面したからだ。

 近くに座りづらいのである。

 時間は夕方。相手は女子学生。俺は男。自分で言うのもなんだが、おっさん。身なりもまともではない。飢えた狼に見えるかもしれない。その飢えた狼または痴漢が弁当喰うふりをして女子学生に接近しようとしている、といかにも思われそうではなかろうか。俺は思慮深い男なのでそう思うのである。

 というか、狼や痴漢やブサメンでなくても、なにが引き金になるかわからない。ほとんどの男はその可能性があると思って自分自身を用心するべきだ。それができない、自分は大丈夫だとたかをくくった男こそがいつかなにかやる。罪に問われなくてもDVとかでなくてもなにか迷惑なことをする。すでにしているかもしれない。それに気が付いてない、自分はまともだと思い込んでるから誰かにいやな思いをさせてることがわからない、そんな男や女は世の中にたくさんいる。自分自身を警戒してしすぎることはない。

「コンビニのイートイン:杉作J太狼XE「美しさ勉強講座」連載92」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る