コンビニのイートイン:杉作J太狼XE「美しさ勉強講座」連載92 (4/6ページ)

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 なので一列の端にひとり座っていれば離れて反対側の端に座ればいいが、端と端、あるいは端と中間とかにそれぞれ女子学生が座っていたりするともういけない。そこに入る勇気は俺の場合、蛮勇である。できない。

 なので別のコンビニに向かう。近くに別のコンビニがなければ車の場合は車内に戻り運転席でぼそぼそ喰う。自転車や徒歩移動中の場合は外に出て立ったまま、あるいは歩きながら弁当を食べたこともある。

 またか。

 あ、またいた。

 えー、ここもか。

 実録である。

 実録として、俺のデータでは女子学生のイートイン率が高いということを身に染みて知っているのだ。

 それ自体は構わない。

 もちろんだが恨んでもいない。

 あたりまえである。

 小さい男かもしれないがそこまで小さくない。その修業だけはしてきた。

 だが、あたりまえの話とは別の感慨が俺にある。

 それは冒頭に記した。

 彼女たちの雰囲気は暗い。

 さみしげ? 不安? 悲しい? つらい?

 おおげさな話ではない。

 ことの重大さに戦慄しそうになった。

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