話題の「女子大生ランキング」が炎上した本当の理由 (3/4ページ)

マイナビウーマン

いつの時代も、自己啓発本や恋愛マニュアル本、ビジネス書が流行る。それは、誰しもがイージーに人生を謳歌したいから。そこにマニュアルがあれば、簡単に攻略できるのではと思いたい。こういう服装の女の子はお持ち帰りしやすい。カバンが大きい女の子は取捨選択が下手くそだから、押せばヤれる。カバンが小さい女の子は行き当たりばったりだから、押せばヤれる。女性をモノ化して人間としてみなさなければ、自分は傷つかない。相手にどう思われていようが、自分がお金を使えば女の子は優しくしてくれる。あわよくばセックスさせてくれる。それに、マニュアルに従って失敗したって、それは自分のせいじゃなくて、マニュアルが悪かったせいだ。

私が「女性をモノ化している」と言うとき、その実「男性側が、女性を使ってオナニーをしている」と言っているのと同義だ。その行為には、ひとりしか参加していない。相手と2人で作り上げる愛のある行為ではなく、相手を利用して自分が気持ちよくなるだけの独りよがりの行為で、さながらVRアダルトビデオだ(余談だが、世の中には、かわいい女の子が延々とジャガイモを食べさせてくるVRアダルトビデオなるものが存在するらしい。人間の欲望は多種多様だ)。

■昔はみんなやっていたから、今もやっていいの?

「抱かれたい男ランキング」やら「ヤリマン女子大ランキング」なんて、昔からずーっと書かれ尽くしているじゃないか。今さら何がいけないのか? と思う人もいるだろう。私の答えは「今も昔もダメだった」だ。ではなぜ今、このようなコンテンツが燃えるのか。それは、「女性はモノではない」という認識がマイルドに浸透していったこと、そして女性自身も、「モノ扱いされることにはっきりNOと言ってよい」と認識が広まってきたことにあると思う。

「自分は女性をモノ扱いなんかしていない!」と言う人も、同じ口で「女の人って甘いもの食べたら機嫌よくなるんでしょ?」「女性には母性が生まれつき備わってる」と、まるで女性を別の生き物か何かのように話すことがある。実は、無意識に「女性」を同じ人間ではない別の生き物かのように思う先入観こそ、このランキングのような記事が世に出る理由の根源ではないだろうか。

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