秋津壽男“どっち?”の健康学「危険なのはインフルエンザ?ノロウイルス?増加する高齢者の集団生活による蔓延の恐怖」 (2/2ページ)
しかし、現代では老人ホームや介護施設で集団生活をしている方も多く、感染する確率が高まっています。
インフルエンザの予防接種は、病人と接する機会の多い医療関係者や介護施設に勤める人、デパートなど人の集まる場所に勤務する人などは、なるべく早めに打つべきです。
ワクチンは一度打てば何度も打つ必要はありません。麻疹や風疹、日本脳炎を考えればわかりますが、小さい頃にかかったり、ワクチンを打った場合は、体内に免疫ができるため一生打たなくとも大丈夫です。
インフルエンザも同様です。ただし、これらのインフルエンザの予防接種をしていても、別の型のウイルスの抗体とはなりませんし、インフルエンザは変化しやすいウイルスです。新型ウイルスが流行する可能性があるので、必ず早めに予防接種をしたほうがいいでしょう。
ちなみに、ワクチンは1回接種が原則ですが、13歳未満は体ができあがっていないため、半分ずつの2回接種が原則となっています。お子さんのいるご家族は、スケジュールに余裕をもって予防接種をしてください。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。