男性の声だけが聞こえない!女性に起こりやすい「低音障害型感音難聴」とは?
ある中国人女性が、突然、男性の声が聞こえなくなるという珍しい症状に襲われた。
チェンというこの女性、ある朝、目覚めたら、ボーイフレンドの声がまったく聞こえなくなってしまい、慌てて病院を訪れた。前の晩に耳鳴りがして、嘔吐したという。
病院では、女性の医師が診察した。チェンはこの女性医師の声は聞こえたが、近くにいた男性の声はまったく聞こえなかった。
診察の結果「低音障害型感音難聴(急性低音障害)」と診断された。非常にまれだが女性に起きる疾患で、低い音が急に聞こえにくくなるという。
・女性に起こりやすい低音障害型感音難聴
低音障害型感音難聴は急に起こる難聴の一つっで、アメリカやカナダでは約3000人の患者が確認されている。20代から40代の女性に発症することが多いという。
その症状は、低い音が急に聞こえにくくなったり、低い音の耳鳴りがしたり、耳が詰まった感覚がするというものだ。
この難聴は、耳の中にある蝸牛(かぎゅう:内耳にあり聴覚を司る感覚器官)に障害が起こると発症する。
人間は、耳の中の有毛細胞が振動することによって音を感知する。この有毛細胞が脆くなると破損しやすくなる。
一般的に高周波を伝達する有毛細胞はとくに繊細なので、先に死滅する傾向がある。なので、加齢による聴力の低下は一般的に高音域から始まる。
チェンが経験したような低音域の聴力損失は、蝸牛の低音処理部分が比較的守られているので、あまり起こらないと言われている。
・原因と予防
その原因はまだ良くわかっていない。
ストレスとも言われているが、血管障害か外傷の可能性もあるという。これは、アメリカの人口の約1%に発症すると考えられている、
また、内耳に影響する自己免疫障害が、低音聴力損失を引き起こすことがあるかもしれない。内耳の自己免疫状態は、嘔吐につながる平衡感覚障害の原因にもなることがある。チェンにも嘔吐の症状があった。
いずれにせよ早期治療が重要となってくるので、音が聞こえにくいと感じたら、すぐに近くの耳鼻咽喉科に行って診察を受けよう。早期発見と適切な治療により回復する可能性は高いという。
また、再発することも確認されているので、予防として適切な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、ストレスのない生活を送れるよう心がけることも大切だ。
この女性、チェンの場合は、仕事のしすぎによるストレスや睡眠不足が原因だったようだ。休息をとれば、まもなく完全に回復するだろうという。
References:Woman's bizarre illness means she can't hear men's voices | Metro News/ written by konohazuku / edited by parumo