日本全国「ジェイソン村伝説」の真相 (3/3ページ)

週刊実話


 ここでは、1982年に実業家の女性が、白昼から何者かによってメッタ刺しされて亡くなっている。現場となった住宅は事件後放置されて廃墟化。この廃墟を知る者も多くは噂が作り話だと思っていたようだが、正真正銘の惨殺事件があった全国の廃墟でも大変珍しいケースだと言っていい。しかも、この事件は未解
決のまま時効を迎えている。

●「ジェイソン村」伝説噂の起源となった殺人事件とは?
 他にも犯人こそ逮捕されたものの、千葉県内の某ラブホテル廃墟では、2004年に県内の女子高生の遺体が、放置された大型冷蔵庫から発見。犯人グループに拉致された後、暴行を受けて電気コードで首を絞められて窒息死したことが分かっている。昔から地元では有名な廃墟だったが、皮肉にも事件によってその名を全国に広めてしまった。
 筆者が知る限り、ほかにも実際に殺人事件が起きた廃墟はいくつかあるが、それでも数百に及ぶスポットに足を運んだうち、指で数えられる程度。自殺であればもう少し多いが、それでも全体の2割にも満たない。都市伝説などの民俗学に詳しい大学教授は、ジェイソン村について次のように分析する。
「最初に噂が拡散したのは80年代半ば以降。いろんな話がミックスされたと思いますが、元ネタのひとつとして有力なのが1982年に都内で起きた練馬一家5人殺害事件。借金トラブルによる凶行でしたが、奥さんとその次男、三女の3人の子供はハンマーで撲殺。次女は首を絞められて殺され、夫はマサカリで切り付けられた末の失血死。しかも、遺体は肉挽き機を使ってミンチにされ、トイレに流されるというむごいものでした。当時センセーショナルに報じられた事件で、ジェイソン村伝説に何らかの影響を与えたとみるべきでしょう。まあ、報道もされていない、我々が知らない“何か”が実際にあったのかもしれませんけどね」
 もはや単なる廃墟や心霊スポットではないジェイソン村。これは杉沢村に代わる新たな廃墟都市伝説といってもいいかもしれない。
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